「過去の誤ち、新たに決着をつけ一流のKTを作る」

ファン·チャンギュ KT[030200]会長は、サイトに会員登録した顧客1200万人分の個人情報を流出したことについて公式に謝罪した。
 
ファン会長は7日、ソウル光化門のKT社で開かれた「KT顧客情報流出に関する記者会見」にて、「今回のハッキングが原因で個人情報が大規模に流出した事件について、 KT全社員を代表して頭を下げて謝罪申し上げる」と述べ、頭を下げて謝罪した。
 
ファン会長は「特に2012年、大規模な顧客情報流出事件が起きた後、セキュリティシステムの強化を約束したにも関わらず、再び同様の事件が発生した点については弁解の余地がない」「顧客情報が二度に亘って流出したということは、 IT専門企業であるKTとしてはあまりにも恥かしいことだ」と反省の弁を述べた。
 
続いて、漏洩した顧客情報の流通や悪用を防ぐために、関連省庁と協力しており、流出した個人情報の内容も把握できるよう顧客に通知すると明らかにした。
 
彼は「私が新たに経営を引き受けた以上、過去の過ちについては全て新たに決着をつけ、会社が『一流のKT』になるべく行いを改め、事件についても迅速に調査し厳重に措置する」「このようなことが再発しないようにする」と言明した。
 
当初、この日の記者会見では、 KT技術最高責任者(CIO、IT部門長)であるキム·ギチョル副社長が謝罪することになっていたが、ファン会長が直接謝罪した。
 

   
▲ 頭を下げて謝罪するファン·チャンギュ会長 / 連合ニュース

これは、ファン会長が今回の事件の重大性を十分に認識しており、2012年の事件に続いて大規模な顧客情報流出事件が再発したのに伴うセキュリティ管理の問題など、 KTの根本的な問題を前に、大々的に改革していくという意志表示だと受け取れる。
 
キム副社長は「会長の新しい経営方針は『一流のKT』であり、お客様に新たな品質とサービスを提供しなければならないということだが、命と等しく重要な財である顧客情報が流出したことは取り返しのつかない過ちであったと、直接謝罪することに決定した」と説明した。
 
続いて「KTの新しい経営体制がスタートし、悪材料が爆発している」「新しい会長は、このような部分について先んじて謝罪することは、謝罪する姿勢で経営しているものと理解している」と述べた。
 
しかしKT側は、この日の記者会見で、まだ捜査機関からの情報を引き継いでいないとし、流出経路や具体的にどのような顧客情報がどのように流出したのかなどの質問には答えなかった。
 
キム副社長は、記者との質疑応答で「個人情報流出の事実は、仁川警察庁広域捜査隊が発表する前日に知った」と明らかにしたが、「その後、ある程度は流出した経路などを分析したが、現時点では推測に過ぎず、正確には分からない」と述べた。
 
ただ、2年前の顧客情報流出事件では、販売店のパソコンを介してシステムに直接アクセスしていたとしたら、今回は顧客の利便のために作成したWebサービスを介してハッカーがアクセスしたと推察される。
 
特にキム副社長は「(2012年の顧客情報流出事件後に約束した)営業システム再編に関するプロジェクトは成功していなかった」「(今後も)さらに時間がかかるものと思われる」と話し、2年前に約束したセキュリティ対策が適切に履行されていないことを認めた。/総合ニュース